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たんぱく質はあなたを作る!?アレルギーにも関係?

みなさんこんにちは

今回はたんぱく質について書いていきたいと思います

たんぱく質は筋肉や血液、臓器、皮膚、髪の毛など体を構成するうえで必要不可欠な栄養です

このたんぱく質が不足してしまうと筋力が低下したり、免疫機能が低下して病気にかかりやすくなってしまいます

さらにたんぱく質の不足は成長期の子供の発達ににも悪影響を及ぼします

たんぱく質の摂取量が運動能力にも比例するという研究データも存在するのでとくに成長期には不足しないように注意するべき栄養でもありますね

 

摂取量

どんな栄養も摂取量を把握しておくのが大切です 

ただ大量に摂取すればいいというものではありません

たんぱく質を過剰摂取すると腎臓に負担がかかり腎機能障害を発症する可能性があります

たんぱく質はそのままの形だと分子が大きすぎて吸収されないため、より小さなアミノ酸という形に分解してから吸収します

流れとしては胃液に含まれるペプシンという消化酵素によってペプトンに分解され

ペプトンは十二指腸を通る時に膵液に含まれるトリプシンという消化酵素によってポリペプチドに分解されます

そしてポリペプチドは小腸でペプチターゼという消化酵素によってアミノ酸に分解されます

その際に余分な窒素化合物を尿素として腎臓を介して排泄されます

このことにより多量のたんぱく質の摂取は腎臓に負担がかかるといわれているのです

推奨摂取量は成人男性で60g、成人女性で50g(妊娠時はもっと必要)となっています

しかしたんぱく質の過剰摂取により腎臓の機能が低下したという具体的な研究結果は出ていないのが現状です

なので耐容上限量は設定されていません(耐容上限量とは健康障害をもたらす危険がないとみなされる摂取量の上限)

そこまで運動量が高くない方は体重1kgあたり0.8~1.0gたんぱく質

筋力トレーニングをする方は体重1kgあたり1.2~2.0gたんぱく質を目標にしましょう

これは必要量なのでもっと摂取してもいいのかなと思います

アレルギーとの関係

 アレルギーは本来無害なものに対する免疫の過剰反応で起こります

その過剰反応してしまう物質をアレルゲンといいます

生死にかかわるアナフィラキシーショックというものあるのでアレルギーには十分注意が必要です

アレルギーの中でも食物アレルギーは頻繁に起こります

この食物アレルギーはたんぱく質が主成分の食品で起こりやすいです

卵、牛乳、肉、大豆製品などのたんぱく質が分解されずに体内に入りアレルギーがおこるのではないかと考えられています

分解する能力がない、または低いためにアレルギーを発症するのです

日本人に乳製品でお腹を下す方が多いのも乳糖不耐症のせいだとされており、乳糖が悪者にされてきましたが

最近では牛乳に含まれるカゼインにA1、A2というサブタイプがあり、A1のたんぱく質が原因ではないかという研究もされています

このようにたんぱく質によってアレルギーが引き起こされるので、自分にとってどのたんぱく質がアレルゲンなのかも把握したうえでたんぱく質を摂取していくことが大切です

 

まとめ

 ・たんぱく質は筋肉、血液、皮膚、髪の毛になる

 ・たんぱく質を分解するとアミノ酸

 ・胃液はペプシン、膵液はトリプシン、小腸はペプチターゼ 

 ・摂取量は運動する人は体重×2.0g運動しない人は体重×1.0g

 ・アレルギーは免疫の過剰反応 

 ・食物アレルギーはたんぱく質(アレルゲン)によって引き起こされる

 

次は脂質について書こうと思います!ではまた次回!